本「結婚の社会学」
せっかく図書館で色々借りて読んでいるので、
簡単な読書記録をつけることにしました。
「結婚の社会学」
山田昌弘著
この本を読んで、魅力的な男女が結婚しない、
結婚できない理由がわかった気がします。
まず結婚しない、いい女の条件が興味深かったです。
その一つがこれ↓。
「実家暮らしで母が専業主婦」
これって、会社の結婚しないアラフォー女子ほとんどに当てはまっていて、
妙に納得してしまいました。
私の弟(女ではないけど)も30代半ばにして独身継続中。
実家で母と二人で暮らしています。
全く結婚願望がなく、今のままでいいと思っているみたい。
母が家事の全てをやり、自分は仕事や趣味など、やりたいことにうちこめる。
結婚したらそうはいかなくなると思うと、結婚願望が薄れても仕方ないのかも。
結婚後、共働きなら、家事負担が増えるだろうし、
妻が専業主婦なら、経済的に今より大変になるのは明らかだから。
そんな暮らしを手放してまで、結婚したくないというわけです。
あと、見た目がそこそこいい人というのも条件に入っていました。
外見が美しく、センスもいい人はそこそこモテてしまう。
そうすると、いつでも結婚できると思うから、
「焦って今しなくてもいいわ~」なんて思って、
なかなか結婚しないということになるみたい。
見た目がそうでもない人はモテないから、
異性と出会った時に「これが最後のチャンスかもしれない」と考えて、
すぐに結婚するのだそう。
私の友人にも、素敵な独身男性(これまた男性ですが)がいますが、
20代30代の頃はモテモテでしたが、結婚しないまま気づけば40代に突入。
そろそろ結婚したいと思っているようですが、なかなか良い話が聞こえてきません。
そういえば、母が言っていたことも興味深かった。
「この人と絶対結婚したい!と思うような人に出会ってないから結婚しないのよ。」
これは弟の話をしていた時の一言。
確かに「好き!好き!」ってなったら、
「ずっと一緒にいたい」=「結婚」と、トントン拍子に話が進みそうではありますが。
まずは大恋愛ありきということですかね。
しかし、年齢を重ねれば重ねるほど、「好き」という気持ちだけではダメになり、
相手の経済力とか、色々頭でっかちに考えてしまいそう。
そう考えると、
結婚というものは相手の諸条件に目が向かない若いうちに
してしまう方がいいのかもしれません。
とは言え、「実家暮らし専業主婦の母」という条件の女だった私も結婚できたことを考えると、
あまりきっちり分類できるものでもないのかな。
あ、私はまったくモテませんでしたので、それがポイントだったってことかも(笑)
「今のだんなさんを逃したらもう後がない!」
なんて思っていたつもりはないけれど、29歳になっていたので、
なんとなくタイミング的な焦りみたいなものはあったのかもしれませんね(汗)。
現代の結婚難についての、歴史的、経済的理由づけもおもしろかったし、
最後の方で触れていた結婚紹介所の話も興味深く、
全体としてうまくまとめられていて、読みやすい本でした。